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松前藩と北海道
(江戸時代)
松前城
松前家の初代藩主・松前慶広が、1606年(慶長11年)に大館より移し福山館としたのが始まりで、その後1849年(嘉永2年)に12代藩主・松前崇広が、西洋通であることから幕府から松前城の築城を命ぜられた。露などの北方や津軽海峡の警備強化に備えるためとするが、藩士たちは移転を好まないため、福山館を拡大して築城する。1853年に完成した松前福山城は、これが江戸時代最後の天守閣持ちの城となった。時に1854年6月、幕府は対露警備強化の観点から箱館奉行所を本格的に設置し、ほぼ蝦夷地を幕府直轄とした。蝦夷地での交易権を喪失した松前藩は、財政は窮乏することになり、折しも鰊漁も不漁であり、場所請負人と中小漁民が衝突する騒動となった。1868年(明治元年)秋、蝦夷地に独立政権樹立を目指す榎本武揚の旧幕府軍は、官軍の拠点である箱館奉行所のある五稜郭を制圧した。11月5日には元新選組の土方歳三が700名ほどを率いて松前城を攻撃し、わずか数時間で落城した。
城内一帯は国の史跡として指定され、築城時から現存する本丸御門は国の重要文化財となっている。現在の天守閣は松前城資料館として昭和36年に鉄筋コンクリート造で再建されている。
周辺地図と近場の観光地
詳細情報
場所 | 北海道松前郡松前町松城 |
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入場料 | 大人360円(団体290円)、小・中学生240円(団体190円)、幼児無料 ※団体は10名以上 |
TEL | 0139-42-2216 |
開館時間 | 4月10日~12月10日 9:00~17:00(入館時間は16:30まで) |
駐車場 | 有 |