- エリア
- JR函館駅〜元町西部
- 元町・西部地区
- 函館山要塞跡
テーマ
異国情緒・レトロな街
(明治・大正・昭和)
函館山要塞跡〔ようさいあと〕
函館山山頂から徒歩数分で行ける函館要塞跡は、平成13年に”北海道産業遺産”として登録され、規模の大きな軍事土木遺産として稀少な価値がある。かつて北海道の国防を担い、海峡を監視していた28センチ榴弾砲台跡が戦時の空しい爪跡を残しているが、函館山の散策・登山時に遺産跡に手軽に寄れる。
要塞跡・砲台跡は、函館山の散策コースの中に、6箇所ほどに点在し、函館山の豊かな自然と廃墟の歴史跡が混在した、他にはない貴重な散策コースとして親しまれている。
明治31(1898)年に、函館要塞は、日露戦争を想定し津軽海峡の防衛強化を目的として、約4年をかけて函館山に大小4か所に砲台等の工事が始まった。敷地は保安林も含め御殿山、薬師山、千畳敷、谷地頭付近の約16万坪が陸軍の所轄となり、軍の最高機密だった為、終戦後の昭和21(1946)年5月に開放されるまでは、一般市民の立入りはもちろん、写生・撮影ならびに測量などが一切禁止された。
現在も函館山の各所に地下壕跡・砲台砲座・通信基地跡・レンガ壁などが残されている。
つつじ山砲台跡、入江山砲台跡、牛の背砲台跡、千畳敷砲台跡、穴澗砲台跡などがある。
国防上、津軽海峡は重要地点で、函館港を守る監視の役割はあったものの。日露戦争開戦後、射程外であったため要塞からは一発の砲撃もされず、攻撃されることもなかったという。その後大正に入り、津軽海峡における敵艦隊の通航を阻止するため、「津軽要塞」として再整備された。しかし第二次大戦では、旧施設のため、6門の巨大な砲台も殆ど機能することなく、たった一機のグラマン戦闘機にさえ反撃できなかった。そして函館は空襲により甚大な被害を受けている。現在、大砲は撤去されている。
周辺地図と近場の観光地
詳細情報
場所 | 北海道函館市青柳町6番12号 つつじ山駐車場付近 |
---|---|
最寄りの電停 | 宝来町 20分 |
TEL | 0138-0138-6799 |
駐車場 | 有 |