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世界中のオブジェ・教会
(幕末・西洋文化)
トラピスト修道院
トラピスト修道院は、1896年 (明治29) 11月21日に、A.ベルリオズ初代司教により、カトリッククリスチャンの修道院として創立された。正式には厳律シトー会 灯台の聖母大修道院という。フランスから数名の修道士たちによって建てられた日本初の男子修道院となる。1898年(明治31年)には、函館湯川に女子トラピスチヌ修道院天使園も創立される。荒野からの農地開拓、道南の酪農の始まりとしてホルスタイン乳牛の輸入や、焼失などを経て、ルルドの落成、バター工場の建設など、次第に開墾形成されていく。
大正9年には詩人・童謡作家の三木露風が4年ほど文学講師を務め、バチカンからキリスト教聖騎士の称号を授与されている。1935年(昭和10) には当別修道院が、大修道院に昇格される。
1974年(昭和49) シトー会の伝統を生かし、新典礼に即応した新聖堂が落成。昭和51年には600本のパイプをもつルクセンブルグ製のパイプオルガンが設置され、翌年聖堂内に聖母子像が安置されている。平成元年には、新ルルドが落成している。
現在約40名ほどのトラピストの修道士は、朝3:30に起床し、祈り・ミサ・読書・農作業などの努めをしつつ、夜20:00に就寝し、祈りから始まり祈りに終わる規律ある生活を送っている。神に仕える修道士とここで異国にみる聖地の情景が感動を覚える。院内は、津軽海峡の海を見渡す丘陵地帯にあり、自然豊かなで牧草地や果樹園などがある。
ここで生産されるトラピスト・バター、トラピスト・クッキー, バターアメは、土産として有名。中でも中世から続くフランスのシトー会修道院製法の発酵バターは伝統的なもの。
周辺地図と近場の観光地
詳細情報
場所 | 北海道北斗市三ツ石392 |
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行先案内 | JR渡島当別駅近く |
TEL | 0138-75-2139 |
開館時間 | 外からの見学は自由。男性のみ毎週月曜日14:00から内部見学あり(要予約)。 |
駐車場 | 有 |