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| 趣向を凝らした一品料理の数々に、大将の新しい感性と、味覚への探究心が表れている。海の幸に恵まれた函館にあって、ネタの新鮮さ、質の高さに頼ることなく、最も美味しい料理法を考え創意工夫を惜しまないその真摯な姿勢はまさに「職人」。その姿勢は大将が若かりしころフランス料理のシェフ目指し、洋食修業を積んでいたころに学んだことだと思われる。そして既成の枠にとらわれない自由な発想は、この頃から培われてきた。寿司好きのみならず、舌の肥えた料理人達もよく通うことからも大将の豊かなバリエーションを垣間見ることが出来る。伝統の「味」と「技術」、そして「心」を踏まえた上で新しい味覚を追い求め、創り出している。 |
「新しさ」と言っても奇をてらうことはなく、和洋の食の伝統に根ざした感覚を大切に、現代の味を目指している新しさである。そこには気負いはなく、ただ美味しいものを味わってほしいという心情がある。寿司は決して高級で特別な食べ物ではなく、普段の生活の中で気軽にたべてもらいたいと言う大将の気持ちが、店造りや一品一品の料理にも表れ、初めてでも気遅れすることなく、寿司をつまめる家庭的な雰囲気をつくり出している。
まだ若く、意欲旺盛な大将のこれからが一層期待できそうな店である。 |
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